最高金賞ミニトマトの秘密を聞く!【東京農サロン・ネオ開催レポート】
2023年5月17日、東京農村にて東京農サロン・ネオが開催されました!
今回は「全国ミニトマト選手権、最高金賞、金賞受賞「さわとまと」を産んだ府中市農業とは?」をテーマに、澤藤園・澤井政善さん、府中市役所・加藤泰幸さんをお招きしてお話を伺いました。
さわとまとの美味しさにも、澤井さんのマニアックさにもびっくり!?な会場の様子をお届けします。
まずは府中市役所・加藤さん(写真左)から府中市農業の今までとこれからについて、お話を伺いました。
現在、府中市農業の担い手は減少傾向…ですが直売所や地場野菜コーナーの出荷は増えていたり(直売所マップは市内で無料配布中とのこと!)
最近では少量多品目で栽培される方や、統合環境制御型のハウスの導入など新しい取り組みをされている方も増えてきているのだそうです!
そして、統合環境制御型のハウスは澤井さんも導入しているもの。
いよいよさわとまとの美味しさの秘密に迫ります。
そもそも、「全国ミニトマト選手権」とはどういうものかと言うと…
野菜ソムリエの方々が、全国のミニトマトの中から「もっともおいしいミニトマトを決める決定戦」!!
今回エントリーしたとまとは107品。
その中で澤井さんの「さわとまと」「さわとまと極」は最高金賞、金賞のダブル受賞となったのです!
(このダブル受賞する確率は、3/107×2/106×100で、たったの0.053%だと澤井さんはお話されていました!)
澤井さんからのお話は、受賞への大きな拍手とさわとまとの試食からスタートしました。
一口食べてその美味しさにみなさんびっくり!!(農家さんからはもう自分で作るの嫌になる、というお声も聞こえるほど…!)
園名の澤藤園に、他のトマトとの「差は糖」をかけて名付けられたさわとまと。その名の通り糖度にこだわって育てられています。
さわとまとの過去最高平均糖度はなんと15度!(これはメロンや柿に匹敵するそう…!)
糖度の高いとまとを育てるために、食事睡眠家事育児以外(!)は全てとまとに一点集中!したといいます。
さわとまとの糖度が高い理由の一部をご紹介すると、とまとは与える水分を減らすことで糖度が上がるそう。
例えば、通常200gになるはずのとまとに与える水分を減らして100gほどに育てると、糖度は約2倍になるのだとか!
ですが、ただ水分を減らせばいいというものではなく(減らしすぎると逆効果になってしまう)水は光合成をするのに必要で、光合成をすることで糖度も上がるためその加減が難しいとのこと。
収穫の度に糖度計測と試食を欠かさなかったといいます。
それ以外にも高糖度にするための研究は盛りだくさん!とまとの品種、収穫時期・方法、与える肥料の量やCO2濃度などなど…
その徹底した研究っぷりは、聞いているだけでも頭から火が出そうなものでした…!
(澤井さんの取り組みはホームページにも載っていますので、ぜひご覧ください!)
会場の参加者さんもびっくりするようなレベルの高いことを澤井さんはむしろ楽しんでいる(ように見える)姿が印象的でした。
澤井さんは次回の「全国ミニトマト選手権」での受賞も目指しているとのことで、「最高金賞、金賞、銀賞の食べ比べセットなんかも販売できたら」とおっしゃっていました(贈り物にもピッタリですね!)。
そして今後は、直売所や店舗だけでなくネットショップでの販売も準備中とのことなので、
みなさまぜひ、さわとまとのおいしさに感動してみてください(一度食べたら虜になるはず!)
Text by M.Kawamura (エマリコくにたちスタッフ)