東京農村のコワーキングスペース【TNCクラブ】にも、食と農に関係するプチ起業をしている方がたくさんいらっしゃいますが、そんな「プチ起業家」が増えているようです。
このたび、プチ起業にあたってのノウハウをまとめた『食と農のプチ起業』(イカロス出版)が発売されました。具体的な事例も9つ掲載されています。
著者は、東京農村とも縁の深いNPO法人くにたち農園の会・小野淳さん。
今月の東京農サロンは、著者小野淳さんを招いて、出版記念対談となりました。それも、テレビやラジオで活躍されている”ベジアナ”小谷あゆみさんをインタビュアーとしてお招きする豪華なものとなりました。
全部をここに記すわけにはいきませんが、ライター菱沼が個人的に気になったフレーズを書こうと思います。食と農のプチ起業を考えている方は、ぜひ本を買ってみてくださいね。
〇プチ起業であっても、「理念」と「収支計画」は必須。
〇お金を儲けたいということではないけど、お金は大事な潤滑油というツール。
〇「自分の人生を獲得する。」女性をはじめ、自分に納得のいく生き方を探して、その結果としてプチ起業に至るケースが多い。自分の個性を表現できる場は人生において大事。
〇最近は新規就農する農家も、お客さんの笑顔を見たいということがビジネススタイルを決めるポイントになっている。
〇先行してGIVE。頼まれごとは断らないで、地域で貸しを作っていく。
〇安定低空飛行という考え方。グライダーというか、紙飛行機。紙飛行機は墜落しても壊れない。
そして、後半は、小野さんと小谷さんの対談に、小さな焙煎所TakaiTOCoffee(国分寺市)※の店主・高井智之さんが加わって、具体的な事例も検討しました。
※インスタグラム https://www.instagram.com/takaitocoffee/
高井さんは、有名な喫茶店のクルミドコーヒーにいまも勤めながら、一方で自分自身のお店も曜日限定で開けています。そんな半分企業、半分サラリーマンという形態も今後増えてくるのかもしれません。
そして、終了後、多方面から集まった参加者で懇親会を行いました。
インタビューのなかでも、人間関係がビジネスのベースになるという話が出ていました。東京農村では、これからも人と人をつなぐ場を提供していきたいと思います。
(ライター:一般社団法人MURA理事 菱沼勇介)