東京農村ブログ

Root Root 農家さんの新鮮な話と、旬を味わう交流会 レポート

先週の土曜日、東京農村4F Rootオフィスにて行われました。国分寺中村農園の中村克之さんと、八王子で農業を営む、FIOの大神辰裕さんにお話していただきました。
 



  
まず、FIOの大神辰裕さんから。八王子で若手農家の大神さんは、九州の福岡県出身。ご実家も農業を営んでいます。企業で勤め、芸人活動をされた後、東京で新規農業者に。株式会社FIOを同世代の3名で立ち上げ、2017年より代表取締役になりました。


農薬や化学肥料を使用しないFIOの野菜。最初の頃は、土づくりから作物の育て方まで、何から何まで初めてのことで本当に苦労したそうです。その中でも、野菜の収穫体験や田植えイベント、ハチミツ収穫祭など、積極的に様々な人が農業に触れる機会をつくっています。


また、FIOで栽培された多様な野菜は自営の直売所で購入することができます。そこは、すぐそばの畑で採れた野菜が並び、顔の見える関係で、まさに地産地消の場になっています。ただ、これまでいろんなことに挑戦し続けるFIOにも、うまくいかないことや、思い通りにならないこともしばしば。でも、その度、大神さんはチームとして、地域に根付かせる農業や、人とのつながり、何のためにやるのかを考え、一つ一つ乗り越えています。大変な事も明るくお話してくれる大神さん。気さくな人柄で、一つ一つの丁寧な取り組みが、栽培されている野菜の味にも表れている感じがしました。





  
次は、国分寺中村農園の中村克之さん。
大手IT企業に勤めた後、国分寺の農家さんに。きっかけは娘さんの一言。「おじいちゃんの作った野菜が一番美味しい!」企業で働く自分には、作ったもので娘を喜ばすことができないと感じ、決心して農家さんに。周りで栽培している人が少ない、イチゴの栽培に取り組みます。全くの異業種から飛び込んだ世界。試行錯誤を繰り返しながら、今ではいろんなところで中村さんのイチゴが販売されています。


そして、地域とのつながりも。国分寺では、“地域通貨ぶんじ”という取り組みがあり、そこで地域の様々な人との交流が生まれ、栽培しているイチゴが地元のカフェのメニューに。丁寧に手間暇かけたイチゴが、美味しい料理になるのを本当に嬉しく感じているとのことです。また、農業を通していろんな人を繋げています。地元の福祉施設と連携しイチゴジャムの製品化や、国分寺市のこくベジプロジェクトを通し、様々な地域の団体とともに、地産地消に向けた取り組みを積極的に行っています。


人と人のつながりをとても大切にしている中村さん。いつも周りのことを気にかけ、丁寧な人付き合いからも、いろんな方から信頼されている姿があります。そんな中村さんが栽培した、紅ほっぺ。まさにほっぺが落ちるような味わい深いイチゴでした。
 


 
そして、旬を味わう交流会 !
料理家の工藤さんが作ってくれた、
・ベジタリアン押し寿司
・大豆ミートの唐揚げと農家サラダ
・ズッキーニとカブのオーブン焼き
・カブとオレンジのマリネ
・中村農園さん/ 紅ほっぺ / レタス / トマト / きゅうりのサラダ
・FIOさん/ スイスチャード / コーラルリーフ/ 紫水菜 / わさび菜 / ズッキーニ / ルッコラのサラダ




参加者の方々とともに味わいました。色とりどりの野菜料理でとても美味しかったです。交流会では登壇していただいた、中村さんや大神さんを中心に、農や食、地域に関係する職業の方から、学生さんまで。様々な方との交流がありました。ここからいろんなゆる〜いつながりができ、新し〜い活動がうまれたらと思います。


中村さん、大神さん、ご参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。また美味しい時間を一緒に過ごしましょ〜
 
・国分寺中村農園
http://www.naks-farm.com/index.shtml


・FIO
http://fio8.com